お正月飾り用の和紙を買いに
去年の衣食植住展を開催してから、お正月飾りを作り始めるようになった当店。それまではクリスマスが終われば一年は終了という花屋だったけど、世の中が変わり、何が大事かを、過去と現在と未来を学び読み解いていくことで、改めて「自然や植物、草花とともに過ごせる花屋でよかった」と思えるようになりました。
そこには水と植物の存在が、過去も今も未来にとっても、常に大きい存在であり、これからはもっとその“物事の源”と言いますか、
どういう場所で、
どういう生産者さんが、
どういう土の塩梅で、
お花が・その商品が出来上がり、
それが枯れたり口たり壊れたとしても、
また材料が自然でできているから治せる・直せる。
そんな暮らしの紡ぎ方をより多く過去から学び取り入れていくことが、未来の日本を誇りに思えるのかもと思った去年。
今年もまた大麻の繊維と楮(こうぞ)という植物でできている和紙を作ってくださっている紙をふんだんに使ってお正月飾りを、一つ一つ手作業で製作する冬が始まります。
いつも紙を使った制作物を作るときに必ずお世話になっている紙専門店では、いつもスタッフの方から学びがいっぱい。
シルクロードならぬ、ペーパーロードの話や、
人間の数よりも虫や鳥たちの種類や数の方が多い場所に身を置くことの大切さ、
木を伐採して建物を建てる=鳥がいなくなる=虫がいなくなる=土の豊かさが乏しくなる=植物が育たなくなる、
平和じゃない戦争時代に作られた紙はお粗末なものが多い、
平和じゃないと水も植物も豊かじゃない、
紙づくり=植物と水と直結している、
大量生産ではない紙の存在を今と未来の暮らしにどう根付かせるか?
などなど面白い話満載!
暮らしに紙ってみなさん使ってますか?
味噌作りの壺の蓋として和紙は通気性が高く機能的、
窓周りは太陽に当たれば当たるほど白くなる和紙を使って、経年変化とともに光が明るくなる生活が送れるとか、
うどんを足で踏んでこねる時に踏む紙は和紙がぴったりとか、
カッパも昔は柿渋を塗って防水性を出しかっこいい和紙を使っていたとかとか
今とこれからの日本で、昔の日本みたいに木を大切にし、水と植物がどの国よりも豊富な国を目指せたとして、
植物からできる和紙を皆さんなら何に使いたいかしら?